My Life in Summer - 私のアメリカ留学日記

About my study abroad life in the United States

【哲学!】難しいけど楽しい授業❇

みなさんこんにちは(^_-)-☆ みなさんいかがお過ごしですか?私はあと1か月ほどで夏休みで日本に帰られるのでとても楽しみです💛家族とおいしいごはんを食べて、久しぶりに友達と会って、行きたかった舞台を見に行ったりして、、考えるだけで胸がどきどきします。

今日は私がカレッジの授業で哲学をとっているのですが、先週に学んだトピックがとても興味深かったので皆さんにシェアしたいと思います(私の復習も兼ねて💦)!いつものブログの内容とは少し異なるのですが、読んでいただけたらうれしいですし、皆さんの意見もぜひ聞いてみたいです!ぜひコメントお待ちしています💌

その気になるトピックは「人間の自由意志の有無」です。

突然ですが、皆さんは自分自身が自由だと思いますか?

哲学の世界では、その自由意志の有無について、2つの論が唱えられてきました。

1. Hard Determinism (強い決定論

一つ目の論は、私たちの未来はすべて過去の現象や理論(law of natureという、自然界のセオリーみたいなもの)によってきめられており、ドミノ倒しのように連鎖しているというものです。未来が過去によって決められている以上、私たちはそれをどうすることもできないため、自由ではない、私たちに自由意志は存在しない。という考え方です。

2.Indeterminism(自由論)

2つ目の論は、1つ目とは逆の考え方です。私たちには自然界とは隔絶した「心」があるのだから、私たちは未来を自分の意志で変えることができる。つまり、私たちに自由意志は存在する。という考え方です。

例えば、先程私は1か月後に日本に帰るといいましたが、それは果たして私が自由に決めたことでしょうか?自由論に基づけば、私は私自身がそうしたくてしたから自由に決めたことである。ということができます。しかし、強い決定論に基づけば、日本に帰ることは過去の現象や理論によって導かれたもので、自由ではない。ということになってしまうんです。過去の現象や理論とは、この例でいうと、(私は大きな休暇ができると家族や友達に会うということが当たりまえになっている)、(仲のいい友達が日本にいる)、(そもそも何かをしたいという気持ちは脳による指令であり、脳はすべてlaw of natureによって既にプログラムされたものである)といったものです。

この2つの論はサポートする哲学者はそれぞれいたものの、2つを両立することは不可能であることや、それぞれの論に対する問題点(強い決定論でいうと、犯罪の正当化(何かに導かれて人を殺したんだ!という意味のわからない証言がこの論上ではまかり通ってしまう))があることが指摘されていました。

しかし、あるときこの2つのセオリーを両立する論が現れました。それが Soft Determinism (弱い決定論)です(日本語訳があっているかは不明です💦)。この論は、すべての現象は過去によって決められているという決定論をベースにしたものではありますが、その行動を自分の意志(コントロールできるものに限る)でした場合、それは自由な行動であるという考え方でした。例えば、私が①親に言われて日本に帰ることにした②自分がしたくて日本に帰った という2つのシチュエーションがあったとします。①②両方とも、日本に帰るという行動は共通であり、過去によって決められていたものと考えられますが、①は親という外的要因から、②は自分の気持ちという内的要因からの行動です。そのため②の場合のみ、自由意志が発生していると考えます。

しかし、ここでも問題点があります。

自分の意志のコントロールできるものとできないものの境は何か?という点です。先ほどコントロールできる自分の意志で物事を行った場合それは自由だという風に説明しました。つまり自分の意志でもコントロールできないものに基づいてやったのならそれは自由ではないのです。例えば、膝を叩くと足が自然と上がったり、くしゃみをしてしまったり、それはコントロールできるものではありません。

また、私たちに自分の意志は存在するのか?という点も問題です。私たちの心は様々な外的要因(人間関係、環境、食事等)によってできたものであり、自分の意志は誰か、何かによって成り立ってきたものです。そのため、私たちに自分の意志なんて存在しないのではないかとも考えられています。(問題点が多いため弱い決定論は物議をかもしまくってるらしいです)

以上3つの論が、自由意志の有無に対する哲学上の考え方です。

長々と書いてしまいました、、そして書いてみて私の説明の下手さに驚いています。ここまで読んでいただいた方にとても感謝ですm(__)m

そして、この弱い決定論に関して、皆さんに質問があります。哲学とは皆でトピックについて議論することなので、皆さんがコメントしてくれればとても嬉しいです。

(質問は暴力的な内容等を含みますので、苦手な方は読まないことをおすすめします)

 

Aさんは小さいときから虐待をうけており、ひどく身体的にも精神的にも傷を負ってきました。そして大人になったAさんは自分の子どもに同じように暴力をふるうようになってしまいました。

Bさんはギャンブル中毒です。中毒により自分や家族の資産をすべて使ってしまいましたが、まだやめることはできません。

 

さて、この例ではAさんの行動は自由意志に基づくものでしょうか?この虐待に対する意志はAさんにとってコントロールできるものだったのでしょうか?

Bさんの行動(ギャンブルですべての資産を使ってしまった)は自由意志に基づくものでしょうか?Bさんは意志をコントロールする能力をもっているでしょうか?

実はこれ実際にカレッジのクイズででた問題で、皆さんにも考えていただきたいです。哲学に正解はありません!ぜひ皆さんの意見を少しでもいいので聞かせてくださればうれしいです🌸

 

今日はとても長々と失礼いたしました💦皆さん素敵な週末を!